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結婚して1年が経った日に結婚式をあげた。

私はこの1年間、戸籍やら一般常識の堅さに対して精神年齢のバランスが取れなくて、ずっともがいていたような気がする。

そして私の友達には本当に私の幸せを願ってる人なんてあんまりいないし、面白がって見ているような人か、自分で自分のことを見つめるのに精一杯な人ばかりだ。それは何にも悪いことではなくて マジで当たり前のことだし、私自身もそうだ。だって血の繋がらない他人だから。

自分が面倒臭がって深く人と関わろうとしてこなかったこと。ただただ広くて浅い関係を引き延ばしていったこと。それを8年間も。これに今更疑問を抱くよりも、結婚しててもぜんぜん変わらないねって言われるような自分でいて、みんなと笑っていられる方が良いと思った。

だから、結婚式には家族しか呼ばなかった。私をこの世につくり、無条件に私たちの幸せを心から祈り、支持してくれている人たち。それだけしかいない空間は異様な感情の密度を生み出していて、すごく素敵だと思った。

この人達の嬉しそうな顔を見たら、自分のためだけに生きるのもそろそろ控えようかしらって考えさえもした。時に生活の中で自分が主語でなくなっても それは「我慢しているから」ってことではない、そういう視点を持っていかないとなあと。挙式をやった神父はインチキのカタコトおっさんで、神もクソもねえなと思ったけど、わざわざ神に誓う必要もないよな。何となく少し大人になろうと思った。